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まつげ美容液での被害とは?

BEAUTY COLUMN

まつげ美容液での被害とは?

2019.08.21

まつげ美容液での被害とは?

2019年8月8日に国民生活センターが「まつげ美容液による危害が急増」ということで、その使用に関して注意喚起を行いました。

危害というとなんだか物騒な文字印象になりますが、要するにまつげ美容液を使ったことで何らかの被害を受けたという意味です。

具体的には、目の周りの皮膚の炎症や腫れなどの症状が最も多く、ものもらいや目の充血などの症状が出た方もいるようです。

こうした被害が2015年頃から出始めて、2018年で急増したことを受けて、調査と注意喚起を行ったという事のようです。

 

なぜ、まつげ美容液で被害が急増したの?

 

これはいくつか原因があると思うのですが、個人的見解も含めご説明したいと思います。

 

1)他の化粧品と比べてデリケートな目の周りに使用されるアイテムである。

 

まつげのある目の周りの皮膚は薄く、他の皮膚に比べてもデリケートです。他の部分へ使用しても問題がない成分でも、まぶたには刺激が強く何らかの炎症が起きてしまう可能性もあります。

また、これがとても大切なポイントなのですが、まつげ美容液は「目に入れてはいけない」ですし、「粘膜部分にもつけてはいけない」のです。

「まつげの根元に塗布する」というような説明書の書き方がされていると、むしろまつげが生えている場所を狙って塗布するべきなのかと思ってしまうかもしれませんが、粘膜部分は避けて、あくまでも「まつげの根元部分」に塗布するという意味です。

目という非常にデリケートな部位に使用するアイテムでありながら、使用に関する説明がさほど丁寧にはされていないこと、あっても読み逃してしまうような書き方であるケースが多いということも、問題点だと思います。

 

2)まつげ美容液の容器内に雑菌が繁殖してしまう?!

 

これは何もまつげ美容液に限らず、あらゆる化粧品に共通して言えることですが、皮膚に触れた化粧品は雑菌が繁殖するリスクがあります。

ジャータイプのクリームなどは直接手でクリームを取らずにスパチュラを使用するのもそのためです。

まつげ美容液は、マスカラのようなブラシタイプ、チップタイプが主流ですが、ブラシやチップで美容液をまつげに塗布して、その後また容器の中へブラシやチップを戻しますから、容器内で雑菌が繁殖しやすい状態にあります。

同様に、直接口にチップやブラシでグロスやルージュを塗布するものも雑菌が増えやすいので、使用期限に関しては気をつけたほうが良いでしょう。

けれども、まつげ美容液や化粧品を買う際にこうした注意を受けることはほとんどありませんから、化粧品の雑菌の繁殖や使用期限に関してあまり意識されていない現状もあるのではないでしょうか。

 

3)商品自体が問題あり!?

 

国民生活センターのホームページを見てみると、「頭髪への使用を想定して医薬部外品として承認された育毛剤が、まつげ美容液として販売」されているケースもある、というのです。

また、このコラムでも何度か書かせていただいているように、まつげ美容液は「化粧品」であって、育毛剤とは異なるものです。

化粧品であるということは、それ自体にまつげを伸ばすなどの効果はなく、まつげを保湿し栄養を補充させることでまつげを健やかな状態へ導くことが期待される商品ですから、まつげが健康になったことで結果的にボリュームが増したように感じたり、今まで伸びきらずに抜けてしまっていたまつげがきちんと伸びる事で、まつげが伸びたと感じることはあっても、そのまつげ美容液に直接発毛や育毛を促す成分は含まれていないはずなのです。

また、2019年7月時点では医薬部外品として承認されたまつげ美容液は存在しないのに、「医薬部外品」「薬用」などの表示がある商品も販売されていたそうです。

 

頭皮の育毛成分でまつげは伸びるのか

 

そうした商品の口コミを見ていると、「まつげが伸びた」という喜びの声も多く見られますが、一方で「まぶたが腫れて大変な目にあった」という声も少なくありません。

国民生活センターの該当ページ内で専門家の方のコメントが記載されていますが、要約すると「頭皮と目元の皮膚構造は大きく異なるし、目元の皮膚は薄くて塗布した成分の吸収率もとても高いので、今回問題になっているようなまつ毛美容液を使用すると、体質や使用するタイミングによっては、刺激またはアレルギーによる何らかの症状が起きる可能性がある。」とのことです。

そもそも、「まつげ美容液の医薬部外品はあり得ない」ので、こうしたまつげ美容液は安全のためにも使用しないようにしましょう。

全てのまつげ美容液が危険なわけではない

 

当たり前の話ですが、きちんとルールを守って作られているまつげ美容液も存在しているのです。こうしたニュースが流れると、内容をきちんと把握せずにまるで全てのまつげ美容液が危険であるかのように思われがちですが、そうではありません。

では、どのようなまつげ美容液がルールを守っている商品なのでしょうか。

 

安全なまつげ美容液の見極め方

 

・「医薬部外品」「薬用」の表示がされて「いない」

・まつげを伸ばす、あるいは発毛効果があると書かれていない

(同様の意味を連想させる言葉もNG)

 

まつげ美容液を購入する際には、この2点をチェックしてみて下さいね。

また、今回の調査で業界や事業者のみならず、ネット通販大手各社にも販売元に対する指導や適切な管理の協力を依頼しているようなので、いずれそうした商品は大手のネット通販市場からは見なくなる可能性もあります。

まつげを伸ばしたいのであれば、少々値段は高くなりますが、医師の診察のもとまつげ貧毛症のお薬として処方してもらいましょう。

 

最後に

 

まつげ美容液は元々トリートメント効果が主だったはずなのに、いつしか世の流れとして育毛効果があるものが求められるようになってしまいました。

なんとなく個人的な印象では、緑内障の治療薬だったルミガンの副作用でまつげが伸びたという話から、まつげを伸ばす目的でルミガンを個人輸入する人が増えてきたあたりから、このようなまつげ美容液というカテゴリで育毛剤が売られるようになってしまったようにも思います。まつげ美容液の市場は年々大きくなり、そしてそうした新しい市場ではこうしたトラブルも起こりがちです。

ネット通販の発達によって今まで買えなかったような商品も気軽に購入することが出来るようになった便利さの一方で、こうしたリスクがあることも理解しておく必要があるのかもしれません。

しかし、まつげ美容液はきちんとした物を選んで正しく使用すれば、まつげの状態を整え健やかな状態に導いてくれるとても便利なアイテムですので、必要以上に怖がらず、きちんとホームページなどで安全なものかを確認して使用してくださいね。