マツエクが原因！？マイボーム腺梗塞とは

マツエクが原因！？マイボーム腺梗塞とは

マイボーム腺梗塞って？

「マイボーム腺梗塞」をご存知ですか？おそらく耳にしたことがない方が多いのではないかと思いますが、マイボーム腺梗塞とはまつげの生え際にある「マイボーム腺」が詰まってしまうということです。

最近このマイボーム腺梗塞になる人が増えていて、マツエク愛用者も悩まされている方が増えているとか。いったいマイボーム腺梗塞とはどのような疾患で、マツエクとどんな関係があるのでしょうか。そしてその予防や対処法などを調べてみました。

マイボーム腺の働き

マイボーム腺は涙の成分のひとつである油性の分泌物を作っている場所です。このマイボーム腺の出口がまつげの生え際の内側に上下合わせて70個ほどが一列に並んでいます。これらのマイボーム腺の出口が詰まってしまうことを「マイボーム腺梗塞」と言います。

日頃は目に見えない小さな穴なので意識されないことが多いマイボーム腺ですが、マイボーム腺が作り出す油性の分泌物が涙の表面に膜を作ることで、涙の蒸発を防ぐ、つまり眼球の乾燥を防いでいるという、とても大切な役割を果たしているのです。

このマイボーム腺が詰まってしまう「マイボーム腺梗塞」の状態になると、必要な分泌物が正常に分泌されなくなってしまいます。

マイボーム腺が詰まるとどうなる？

マイボーム腺梗塞の症状はどのようなものかと言うと、白いぷつっとした塊がまぶたのきわに出来る、異物感やかゆみを感じる、目が充血するなどです。また、眼球の乾燥を防ぐための油性分泌物を分泌するマイボーム腺が詰まるということは涙の表面の油が不足してしまうということ。そのため、目が乾燥しやすくなりドライアイになってしまうこともあります。さらに、マイボーム腺梗塞が細菌感染すると炎症をおこし、マイボーム腺炎と呼ばれる状態になるケースも。これは一般的に言われる「ものもらい」の状態です。

マイボーム腺梗塞の原因は？

マイボーム腺が詰まってしまう原因は、体質や生活習慣などもあげられますが、大きな原因のひとつは年齢によるもの。年齢を重ねることでマイボーム腺の機能が低下して詰まりやすくなるのです。

もうひとつの大きな原因は、まぶた周辺の不衛生によるもの。コンタクトを使用している方にもマイボーム腺梗塞になる方は多いようですが、若い女性のマイボーム腺梗塞の原因はメイク汚れがマイボーム腺の出口を塞ぐことであるケースが多いようです。

そしてこれが、まつげエクステがマイボーム腺梗塞の原因になっていると言われる理由でもあります。

マツエクでマイボーム腺梗塞が起こる原因は

まつげエクステ自体が不衛生であるということではなく、まつげエクステをしているとアイメイクをキレイに落としきれないことがあり、それが結果的にマイボーム腺が詰まる原因となるという意味です。

まつげエクステ経験者ならお分かりになると思いますが、まつげエクステを長持ちさせるためにはまつげエクステやまつげに極力刺激を与えないことが重要です。

目元のクレンジングは出来るだけこすらないように優しく行うことを意識しているがために、肝心の汚れを落としきれずにそれがマイボーム腺梗塞の原因になってしまうのです。

マイボーム腺梗塞になってしまったら

マイボーム腺梗塞は脂が詰まってしまっている状態なので、目元を温めると改善することがあります。蒸しタオルなどを目の上におくと簡単に目元を温めることが出来ます。特に何もしなくても自然に治ってしまうこともありますが、症状が長引いたり炎症を起こした場合は眼科へ行くことをおススメします。目に違和感があるからといって自分でいじるとそこから細菌感染を起こしてマイボーム腺炎になってしまうこともあるため、注意が必要です。

マイボーム腺梗塞にならないために

年齢とともにマイボーム腺が詰まりやすくはなるので、日ごろから目元を温める習慣をつけておくことで加齢が原因のマイボーム腺梗塞もある程度予防が出来ます。

加齢が原因ではない場合は必ずメイクはきちんと落とすなど、目元を清潔に保つ意識を持つことが大切です。また、脂っぽい食事をひかえることもマイボーム腺梗塞の予防になります。

まつげエクステをしていると、どうしても目の際やまつげの付け根の汚れを上手に落とせていない場合があるので、アイリストにアイメイクの落とし方のテクニックやおススメのクレンジングを聞いてみましょう。また、定期的に目元専用のアイシャンプーをすると目に見えないような細かい汚れもキレイにすっきりと落ちるのでおススメです。